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真夏の怪談~安土編~ [物語(徳川家康)]

※初めに、注意事項をお読みください。

※この物語は、すべて作者の妄想でできております。

※今回のネタは、友人からいただきました。

※この物語は、公式の物語と一切関係ありません。

※キャラの性格が、公式のイケメン戦国やあなたの妄想と違う場合があります。そういうのは受け付けないわ!という方は、このまま、回れ右をしてお帰りいただき、このブログのことを一切お忘れいただきますよう、お願いします。

以上のことがお守りいただける方のみ、この先にお進みください…。 
 
 ある、蒸し暑い夏の夜のことでした…。

                  ◇◇◇

 家康は、喉の渇きを覚えて、台所へと向かっていた。薄暗い廊下は、何かが出てきそうな、そんな感じがした。

(………。なにも、出やしないんだから…!)

……カタカタカタ…カタカタカタ………

 ふるふると頭を振って歩き始めると、背後から何か物音が付いてくる。足を止めて振り返るも、何もいない…。が、歩き始めるとまた、カタカタと音がする…。

(…一体、何が…)

 少し足を速め、廊下の角を曲がって待ち伏せる。すると、何かが膝に当たって転がった。

「わっ!」
「わにゃ!!」

 からからと、食器と一緒に小さな体が転がる。家康は、慌てて食器を拾い上げながら、転がった相手を見た。

「ケイ…か。驚かさないでくれよ…」
「こっちの台詞にゃ! 一体、にゃんニャのよ!」
「ごめん。…で、これは?」
「三成の夕餉の食器ニャ。片付けるの忘れていたから、持っていくところニャ」
「そうだったんだ…。あいつ、自分で下げればいいのに…」
「今、書物見るのに夢中ニャ。仕方ないニャ」

 へへっと微笑むケイに、呆れる家康。

 ……こうして、安土城の暑い夏の夜は、平和に過ぎて行くのであった…。

                 ◇◇◇

 ケイの日記

 今日、廊下で家康にぶつかった。
 お互い、怪我はしなかったんだけど、家康、僕を幽霊かなんかと勘違いしたみたい。

 ……意外と、怖がりなんだな、家康って。


  (終わり)
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